元国税職員らによる医療法人秀真会の所得隠しで3容疑者を再逮捕

元国税職員による脱税指南事件で、東京地検特捜部は10日、医療法人「秀真会」(東京都)の所得を隠し、法人税を脱税したとして、いずれも元国税職員で元税理士、植田茅(70)と税理士、松本剛(54)の2人と記帳代行会社役員の木下洋介(42)の計3容疑者を法人税法違反(脱税)容疑で再逮捕した。

再逮捕容疑は、秀真会の男性理事長(58)と共謀し、秀真会から記帳代行会社に架空のコンサルタント料を計上するなどの方法で、2011年8月期までの2年間の所得計約1億4400万円を隠し、法人税約4300万円を免れたとしている。特捜部は認否を明らかにしていない。

秀真会は複数の歯科診療所などを経営。同会は「担当者がいないのでコメントできない」としている。

一方、特捜部は同日、IT関連会社「システムソリューションズ」(東京都)の脱税事件で、植田、松本両容疑者に加え、同社を実質的に共同経営していた山辺英人(35)、小林理(48)の計4容疑者を同法違反(脱税)で起訴した。【