診療報酬2億6983万円不正、福岡・岡垣記念病院

九州厚生局は19日、福岡県岡垣町の「医療法人社団清涼会 岡垣記念病院」が診療報酬を不正請求し、約2億6983万円を受け取っていたとして、保険医療機関の指定を取り消すと発表した。

同病院に入院中の約90人は転院などの措置が必要なため、取り消し日は6月1日とする。

発表によると、同法人は2009年9月~12年8月、診療報酬が高くなるよう不正に請求。実際には一般病棟に看護職員が10人しかおらず、1人当たりの月平均夜勤時間も100時間を超えていたのに、診療報酬がより高くなるよう、12人以上の配置があったように装ったり、勤務表を改ざんするなどして72時間以下だったと虚偽報告したりした。

病院側は「移転・新築を行った際、多額の借入金が生じ、収入を減らしたくなかった」と話しているという。