民事再生法 申請  医療法人社団夢前会

兵庫県で金田病院を運営している医療法人社団夢前会(金田好弘理事長)が、神戸地裁姫路支部に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けていたことが分かった。決定は11月26日付。診療は継続し、これまで通りの体制で再建を目指す。東京商工リサーチによると、負債総額は5億486万円。
東京商工リサーチや代理人の弁護士事務所などによると、金田病院は1951年の開業で、96年に法人改組。2002年5月からは、姫路市内に介護保険施設「歩歩」とデイサービスセンター「歩歩大村」を開設したほか、同市の北に隣接する市川町で介護保険施設「歩歩市川」の運営も始めた。
だが、常勤医の雇用が安定せず、これに患者離れも加わった結果、資金繰りが悪化した。10年に当時の院長が亡くなり、事実上、院長不在の状態となっていたことも影響したが、先月中旬に金田理事長が新たに就任。同病院の院長も兼務したため、今回の申し立てに至ったという。

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