少年の夢尊重し移植へ、15歳未満脳死判定4例目
日本臓器移植ネットワークは6日、国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)に入院していた10歳以上15歳未満の少年が、心肺停止で脳に十分な酸素が供給されない状態になり、改正臓器移植法に基づき、脳死と判定されたと発表した。15歳未満の脳死判定は4例目。
7日早朝、臓器の摘出手術が行われ、心臓が岡山大病院で10代女性、肺が京都大病院で60代男性、肝臓が名古屋大病院で40代男性、膵臓と腎臓が大阪大病院で40代男性、もう一方の腎臓が長崎大病院で40代男性に移植される予定だ。
同ネットワークによると、少年は事故により同センターに入院。先月29日に主治医から「回復の可能性が厳しい」と説明を受け、今月1日、家族が臓器提供を申し出た。少年が「看護師になって人を助けたい」という夢を持っていたため、家族が決断したという。