NPO法人元理事長の女を逮捕 介護給付費927万円を不正受給 

介護給付費を不正受給したとして、京都府警捜査2課と宇治署は12日、詐欺の疑いで、障害福祉サービス事業所「支援センターやすらぎ」(京都府宇治市)を運営するNPO法人「清和福祉会」=解散=の元理事長、石黒清美容疑者(58)=大津市皇子が丘=を逮捕した。府警によると、容疑を認めている。

同法人をめぐっては、京都市や奈良市、宇治市など6市町が、加算金を含め計約9200万円の返還を求めているが、現段階では約2500万円の返還にとどまっているという。

逮捕容疑は平成21年8~11月、実際には行っていない居宅介護サービス34人分について、サービスをしたとする虚偽の申請を行い、京都市、宇治市などから介護給付費約927万円をだまし取ったとしている。

府警などによると、やすらぎは、18年に合同会社として介護サービスを始め、21年にNPO法人化。府から障害者事業所として指定されていたが、不正受給が発覚し、昨年9月、府が指定を取り消していた。今月1日、被害に遭った3自治体が告訴・告発した。