介護業界 群がるファンド

有料老人ホームをめぐるM&Aが活発になっています。なかには買収額が100億円とつり上がるものもあります。

介護の需要は増える一方ですが、国や自治体は有料老人ホームなどの新設の認可数を抑えています。介護保険を使える業者であることを示す「事業者番号」の希少価値が高まり、ホームを買って事業者番号を獲得するM&Aが活発になっています。海外の投資家も「青田買い」している状況です。

しかし、介護が「成長産業」として注目され、施設の価格があがっても、介護の現場で働く人の給料が上がっているわけではありません。現場は慢性的な人手不足でサービスの低下も。ある看護師は「まるで消耗品」と嘆きます。