甲状腺がん新たに6人 18歳以下検査
東京電力福島第一原発事故当時に18歳以下だった福島県内の約36万人に県が実施している甲状腺検査で、県立医大は20日、新たに6人が甲状腺がんと診断されたと発表した。これまでに公表した12人と合わせて、甲状腺がんが判明した子供は18人となった。
同大の鈴木真一教授が福島市内で記者会見し、「腫瘍は成長の仕方から見て原発事故前からあったと考えられ、事故との関連性は低い」との見解を示した。既に18人全員が手術を受け、通常の生活を送っているという。
甲状腺検査は2011年10月から始まり、今年7月までに21万6809人が受診した。超音波検査で一定の大きさのしこりが見つかった場合などに、より詳細な2次検査を行う。2次検査の対象者は0・6%の1280人。このうち44人が「悪性腫瘍」または「悪性腫瘍の疑い」とされ、18人ががんと診断された